2021年リリースの乃木坂・櫻坂・日向坂の楽曲を振り返る

乃木坂46

こんにちは。今回は2021年にリリースされた乃木坂46、櫻坂46、日向坂46の楽曲を振り返ろうかなと思います。この記事を書いている地点で2022年1月も終わろうとしているので、ちょっと遅いですが。

以下は全て僕個人の解釈であり、間違っている可能性もあります。また、あくまでも全て個人の感想であることに留意いただきたい。

乃木坂46

乃木坂46が2021年に発売したシングルは、「僕は僕を好きになる」と「ごめんねFingers crossed」と「君に叱られた」の3つ。また、発売されたアルバムは「最後のTight Hug」である。

僕は僕を好きになる

乃木坂46の26枚目シングル。2021年1月27日発売。「友達なんていらないと思っていた」主人公が、自分の居場所を受け入れ、悩みを解消し、解き放たれていくというストーリーになっている。このストーリー仕立ては「君の名は希望」に似ている。「君の名は希望」のセンターは生駒里奈であったが、それは生駒里奈が陰っぽい雰囲気を醸し出しているからこそ共感できる歌詞の内容であったわけである。明らかに1軍女子である山下美月をセンターにして共感を呼べるのかという不安があったわけであるが、これも見事に解消されている。明らかに1軍女子あるアイドルにも表と裏があって、悩むこと、自分を好きになれないことがあるんだというMVの構成にすることでその矛盾を見事に解決する構成になっている。

アイドルがアイドルの仕事をするということとアイドルが日常を過ごすということは、普通は全く異なる事象であり、普通は入れ混じり合わない。しかし、この作品では、日常として過ごすアイドルもアイドルの仕事をしており、決して他者には自分の素顔を見せないことに成功している。そこにセンター「山下美月」の凄さを感じる。

あと、目を引くのは次の台詞である。

真っ白なノートの1ページに書いてみるんだ
今一番 嫌いな人の名前とその理由を

乃木坂46「僕は僕を好きになる」

かなり大胆な思い切った歌詞である。今の学生は1、もし嫌いな人がいたとしても、果たしてノートにそのことを書くのだろうか?答えはおそらくNoだろう。嫌いな人について書くとしてもそれはおそらくスマホ、ないしはSNSだろう。なんか時代錯誤なあと感じてしまう。

ごめんねFingers crossed

乃木坂46の27枚目シングル。2021年6月9日発売。この歌の歌詞の冒頭に次のような台詞がある。

今だってもちろん好きだけど
なぜだろう あの頃にもどれない

乃木坂46「ごめんねFingers crossed」

今の乃木坂ファンにはこのように思っている人が多いのではないだろうか。今の「乃木坂46」ももちろん好きだけれど、昔の「乃木坂46」も良かったなあと。しかし、その気持ちについては、歌詞後半で、具体的に次のように述べられている。

言葉にできない この気持ちをそっと
さよなら

乃木坂46「ごめんねFingers crossed」

昔の「乃木坂46」について想う気持ちはそっとさよならしてと歌っている。確かに、たまにTwitterで「昔の方が良かった〜」とか「あの頃に戻ってほしい」というのを見かける。しかし、実際は乃木坂のファンというよりも元欅坂のファンがそのように言っている印象の方が強い。ひょっとすると、櫻坂のこれからのシングルで過去の恋人を忘れることがテーマの曲が出るかもしれないと思ったり思わなかったりします。

さて、ここまで歌詞について述べてきたが、この曲のMVがいまだに理解できない。どうしてこういう風なMVになったのだろうか。乃木坂46らしいMVでもないし、さらに言及すれば、他のアイドルたちが参加したいと思わせるようなMVではないような気がする。個人的にはあまり好きではないです…

君に叱られた

乃木坂46の28枚目シングル。2021年9月22日発売。

他人の話聞こうとせずに 自分の答えを押し付けた
そんなに世界を狭くしてどうするの?

乃木坂46「君に叱られた」

この台詞から主人公の「僕」はずっと狭い世界にいたことがわかる。しかし、狭い世界にいたことに主人公である「僕」は気付けていなかった。ところが、「君」に叱られたことで「僕」は狭い世界にいたことに気づく。

わかった わかった 自分のことが
愛がなければ生きていけない
いつもはあんなにやさしい君に叱られた

乃木坂46「君に叱られた」

また、「君」に叱られたことによって、愛すのは過去の「君」ではなく、叱ってくれた今の「君」の存在であることに気づく。つまりは、これは乃木坂46の「世代交代」を指しているとも言えるだろう。

櫻坂46

櫻坂46が2021年に発売したシングルは、「BAN」と「流れ弾」の2つ。

BAN

櫻坂46の2枚目シングル。2021年4月14日発売。この曲は、これまでのグループの境地について歌った曲である。欅坂時代からそうであったが、グループが置かれた位置や境遇を一般論のようにみせかけ、歌詞に起こすのが秋元康はうまい。このシングルも類に漏れず、その類の歌である。この曲で特に注目すべき点は次の歌詞であるように思う。

眩しすぎる太陽が カーテンの裾から漏れる
暗闇が来るまでには まだ間に合うだろう

櫻坂46「BAN」

歌後半の台詞だ。普通に聴いていればサラッと流してしまいそうな部分ではあるが、ここには秋元康の櫻坂への想いが述べられているように思う。まず、ここで述べられている「眩しすぎる太陽」というのはおそらく日向坂46のことを指しているだろう。日向坂46はそのグループ名から「太陽」が容易に連想されるし、なにせ、日向坂46はそのファンのことを「おひさま」と呼んでおり、このことからも「日向坂46」と「太陽」は強く関連していることがうかがえるだろう。まつ、次のフレーズ「カーテンの裾から漏れる」とあるが、これは「乃木坂46」指していると考えるのが自然だろう。乃木坂46のデビューシングルは「ぐるぐるカーテン」であり、乃木坂46の曲に時折出てくる単語である。「カーテン」は乃木坂46の象徴であるのだ。また、次のフレーズ「暗闇」であるが、これは「欅坂46」のことを指しているだろう。欅坂46は、メンバーの仕事に対する姿勢であったり、スキャンダルが多かったりで、お世辞にも業界内や世間からのイメージが良いとはいえない。その「暗闇(=欅坂46)が来るまでにはまだ間に合う」と言っているので、櫻坂46は欅坂46のようにはならないでほしいという秋元康のメッセージだろうか。今や櫻坂46は、乃木坂46や日向坂46に後塵を拝している状況である。櫻坂46はその乃木坂46や日向坂46、ひいては欅坂46に勝つことができますか、という秋元康からの挑戦状のような部分ではないだろうか。

流れ弾

櫻坂46の3枚目シングル。2021年10月13日発売。そのセンターポディションを務めるのは田村保乃。田村保乃がセンターなら、「二人セゾン」とか「青空が違う」のような楽曲が似合うだろうと思っていた。しかし、実際は櫻坂46史上最も攻めた曲でカッコよく仕上がっている曲であった。もちろん、悪くはないのだが、明るい系の曲でセンターを務める田村保乃の姿が見たかったなとも思ってしまう。

日向坂46

日向坂46が2021年に発売したシングルは、「君しか勝たん」と「ってか」の2つ。

君しか勝たん

日向坂46の5枚目シングルの楽曲。2021年5月26日リリース。ひな誕祭でタイトルが発表になったときは、そのタイトルに非常に驚いた。6枚目シングルの「ってか」においてもそうだが、「勝たん」という単語や「ってか」という単語に過敏に反応するようになってしまった。何故だかは分からないのだけれど、見つけるたびについ嬉しくなってしまう。

やはり、この楽曲において特筆すべき点はおそらく次の歌詞だろう。

失ったときにやっと気づくんだ

日向坂46「君しか勝たん」

秋元康がどのような意図でこの台詞を書いたかは知る由もないが、これはおそらく小坂菜緒がシングルで初めてセンターの位置から離れることになったことについて書いているのではないかと僕は推察している。これまでセンターの位置にいた小坂菜緒がいなくなったときに、ファンは気づくのである。小坂菜緒がセンターにいたときの佇まいや輝きを。もちろん、センター以外でもその佇まいや輝きは放っているのだが、それはセンターのポディションののときとはまた別の輝きなのである。センターポディションでしか放たれない佇まいや輝きというのも存在する。そういう意図で書いたのではないかと僕は思っている。

しかし、このシングルのリリース後に日向坂46の歴史に刻まれる重大事件が発生する。小坂菜緒の休業である。そのことによって、この台詞の解釈が肥大化してしまった。これまで、グループには当たり前のように小坂菜緒の存在があったが、小坂菜緒が休業し、その姿を見せなくなった。そのとき、ファンは小坂菜緒のその存在の偉大さに気づくのである。小坂菜緒がいた頃の情景や景色を回想するファンも多いだろう。

日向坂46の欠けた1ピース。あなたの復帰を心待ちにしています。

ってか

日向坂46の6枚目シングルの楽曲。2021年10月27日にリリース。これも楽曲のタイトルが発表されて、大変驚いた(がっかりした)記憶がある。というよりも、楽曲が正式に発表される前から運営がタイトルを匂わせていて、ほぼ「ってか」で確定みたいな雰囲気が流れていたので、そのときからかなりガッカリしていた。また、他のファンの方々も僕と同じように考えている人が多く、このときは、秋元康への批判がすごかった。まだ、正式に発表されていないのに。で、案の定楽曲タイトルは「ってか」でがっかりだな、という感じだったわけである。しかし、蓋を開けてみると、結局は、良MVかつ良曲だったのである。結局、みんな手のひら返しで、よかった、よかったと口々に言い合うのであった。この数週間後、ジャケ写で再びがっかりすることを知らずに。

さて、導入が少し長くなってしまったが、この曲で特筆すべき点は、歌詞の内容にある。

可愛いから好きになったなんて全然ピンとこないのよ

日向坂46「ってか」

可愛いから好きになったなんて全然ピンとこないと歌っている。ビジュアルが良くないと揶揄されることがある。他の坂道グループと比較して、日向坂46のファンは、メンバーの内面やキャラから好きになった人の割合が高いように感じる。実際、愛嬌のあるメンバーやキャラが濃いメンバーが多いことが、日向坂46の人気の一助となっていることは間違いない。だから日向坂46は一般大衆に向けて「もっと内面を見てほしい」と歌っているのだろう。ここまでダイレクトにグループのことを歌った歌詞というのは、おそらく日向坂46史上初。

しかし、実際どうなんでしょうか。女性は、顔がタイプで好きになりました!と言われるのと性格が良くて好きになりました!と言われるのではどちらの方が嬉しいものなのでしょう。性格が良くて好きになりました!と言われる方が嬉しいのかなあ。

まとめ

改めて歌詞について考えてみると、グループの境地やファンがそのグループに対して思っていることについて書かれた詩が多いことに改めて気づきました。現在は、コロナ禍ということもあり、シングルの発売スピードが減少気味ではありますが、個人的には、コロナ前と同じように年3回くらいはシングルを出して欲しいと思うばかりです。

  1. まあ僕も大”学生”だけれども

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